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タイトル看板の世界は何故安いのか?
記事No1192
投稿日: 2001/07/07(Sat) 20:15
投稿者インプロ 都川 
メンバーほやほやの都川(とがわ)です。
この業界に足を入れてまだ4年ですが、看板自体の制作費の安いこと。
なにも芸術の世界と比べようとは思いませんが、看板自体デザインやレイアウトなど結構クリエイティブな世界なのに不思議です。
やはりパソコンでの「切貼り」の単純な業界と世間から見られているからでしょうか?
切絵作家やイラストレーター、コピーライター等と我々はどこがちがうのでしょうか?
看板屋という言葉自体に安さの元があるのでしょうか?

タイトルRe: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1211
投稿日: 2001/07/11(Wed) 10:31
投稿者美装 嶋崎
参照先http://www.biso2000.com
協力企業のBISOです。すごく活発な議論で楽しく拝見しております。
看板の世界が高いか、安いかは「看板業」をどういう業種としてとらえるかによってずいぶん違うと思います。例えば、「製造業」としてみた場合、日本を代表するような自動車・電機産業等では1円以下の原価や1秒以下の製造工程の時間短縮にこだわって国際競争力を維持しています。こういった見方をすれば看板業はかなり高いということでしょう。また、「サービス業」としてみた場合は、比較しずらいですが例えば、0鍵の出張修理」「パイプのつまり補修」「エアコンのクリーニング」などと比較してみても妥当な工賃かやや高いかなというレベルではないでしょうか。逆に、アートの世界やクリエイティブな世界という見方をすれば、看板は安い。ということでしょう。
結局は、各会社がどういう会社になりたいのか、一件一件の仕事でお客様が何を重要視されているのか(仕上がりなのか、価格なのか、納期なのか、芸術性やオリジナリティなのか)を当然のことですがしっかり把握して仕事に取り組み、お客様に満足いただくことが重要と考えます。会員の皆様はしっかりと把握されているものと存じます。乱文・長文失礼しました。

タイトルRe: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1208
投稿日: 2001/07/11(Wed) 01:07
投稿者たいら
看板の世界が安いの高いか?自分にはわかりませんが、
差別化の時代ではあると思います。
ラミレスなど高耐候性の設備導入・PC関係の知識向上
出力の技術(色合い・かすれ・ホコリなどに対する感性かな?)
デザイン・レイアウトの技術
良い資材(価格面・品質面)の選択能力 などなど・・・

色々なアプローチあると思いますが、日々努力しないと
依頼主から見れば高いだけの看板になるように思います。
一般の看板であればやはり、依頼主に与える満足度が
高い・安いの基準ではないでしょうか?

大量受注の場合はまた違う基準でしょうが・・・

自分は看板やさんではないのですが、色々な看板屋さんの出力依頼を
受けています。
インクジェット出しは、外注と考える看板やさん。
買いたいが、経済的問題・PC技能収得など色々な問題で
持たない看板やさん。

高い!安い!きれい!(キタナイはいわれたことがありません)
色々、言われます。難しいです。

高い!と言われたときは正直ショックです。

ただ、安いだけの材料は使いたくないです。
施工条件をよく確認してこちらで材料を選択して
クレームにならないよう頑張っています。

昔からの職人気質の看板やさん(2代目のいない方)
には厳しい時代になったのかも知れません。

こんな看板やさんの出力を受けるのがうちの仕事です。

ごみレスですみません。
みなさんがんばりまひょ〜!(^^)/~~~

タイトルRe^2: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1213
投稿日: 2001/07/11(Wed) 20:52
投稿者インプロ 都川 
こんにちは 都川です。
諸先輩から貴重なご意見をたくさんいただき、ありがとうございます。
私は単に制作費の高い、安いではなく「看板屋」のイメージも高めたいと思っています。(えらそうに!)
介護保険が始まる前に、サインパネルのプレゼンで多くの特別養護老人ホームをアプローチしてきました。それは車椅子を多く利用される方が多いのに、部屋表示(例えば あじさい とか)のパネルの位置が高いこと。そして文字が小さいこと。それも淡いベースの色に文字はグレイで、水晶体が濁っているお年よりには見えていません。きっと。
黄色と水色はお年よりには特に見えないのに等、単に見映だけを狙ったサインは、お年よりも苦労している筈です。部屋の名前も日本語表示だけではなく、
部屋を間違わないように花や動物のイラストを表示するなど、どうして新しいプレゼンが出来ないのかと思っています。
言われたままを造るのではなく、お年よりは視覚⇒聴覚⇒触覚の順に衰えてきます。看板業界は視覚の世界ですが、この衰えに対する色彩使いや、必要な照明はどのくらいかなど、胸を張ってプレゼンしていくことが大切だと思っています。
最も、箱を造る大手のゼネコンも対した知識は持ち合わせてはいませんが。
施設の種類や、入居する年齢層によって、サインはどうあるべきかなど勉強する必要が多くあると思います。
これが出来れば看板屋のイメージも数段あがり、必然的にコンサル料を含めた料金が請求できるのではないでしょうか?

タイトルRe^3: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1214
投稿日: 2001/07/11(Wed) 22:29
投稿者西坂
みなさんかんばんわ。西坂@看板ナビです。

> 私は単に制作費の高い、安いではなく「看板屋」のイメージも高めたいと思っています。(えらそうに!)

私もそう思ってますよ!(看板屋さんじゃないですけど(^^))がんばれ!
看板屋さん!印刷屋さん、建築屋さんに負けるな!

> これが出来れば看板屋のイメージも数段あがり、必然的にコンサル料を含めた料金が請求できるのではないでしょうか?

皆さんがおっしゃるように、製造業としてのポジショニングではコストを
いかに落とすか?の勝負になってしまいます。どこに付加価値を見出す
のか?がこれからのキーワードじゃぁないでしょうか。ただ、例えば上記
のような場合設計段階まで関わって施工の部分は相見積もり。なんて事
がよく聞かれます。そこで相手を責める泣き言を並べてみても仕方がない
のでどうしたら他社との差別化がフローを通して維持できるか?を考えな
くてはいけないと思います。難しいですねぇ。でも、都川さんの福祉施設
への取り組み。大きなヒントだと思いました。差別化=集中といっても
過言ではないと考えています。
我が社も「看板」という切り口に集中してホームページ作成しているので
他のホームページ作成業者とは「看板屋さんのホームページ」という事
に関しては、必ず良いものをつくれると思ってます。とさりげなくPR
してみたりして(笑)

ホームページつくるなら看板ナビへ!(笑)

タイトルRe^2: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1209
投稿日: 2001/07/11(Wed) 09:20
投稿者あごかぜ
参照先http://member.nifty.ne.jp/AGOKAZE/
すでに話が展開しているようですので、私なりの表現で続けます。

材料や手間を元に価格を設定する「原価」の考え方と、
お客様が得られる利益を想定した「付加価値」の考え方があるらしいということです。
後者をうまく誘導(^_^;できれば、原価に関係なく価格を設定することが可能ということですよね。逆にいえば、どんなに原価をかけても、お客様の利益にならなければ・・・(;_;)

異業種の(同業者ではないという意味です)先輩から、看板設置後の利益増の何%、という値段のつけかたってないの?と聞かれたことがあります。
そこまで考えれば、私たちの仕事がどこまでお客様の営業・業務に関われるかが問われていることでもありますね。

タイトルRe: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1207
投稿日: 2001/07/10(Tue) 19:53
投稿者あいお
参照先http://www.mashikokanban.com
はじめまして。あいおと申します。よろしくお願い致します。

> やはりパソコンでの「切貼り」の単純な業界と世間から見られているからでしょうか?

きっと、そうでしょうね。才能と技能を必要とする書き文字さんが
全盛の頃は、結構な金額をいただいていたと思います。

> 切絵作家やイラストレーター、コピーライター等と我々はどこがちがうのでしょうか?

時間のかけ方だと思います。一つの看板に1週間以上かけて
レイアウトし、プレゼンするならそれなりの報酬を胸を張って
いただけるかと思います。

> 看板屋という言葉自体に安さの元があるのでしょうか?

その通りかも。
デザイナーとかクリエーターとか言う名前で、仕事をもらえば
高い料金を頂けるかも。その名を世間に認知してもらう為の作品を
多く作れればの話ですが。
お客さんにお金があれば、やはりデザイナーに頼みますよ。きっと。
お金が無いから、直接看板屋さんに発注するのではないでしようか。

私も看板業を安いと思いたいですが、そうでもないように思うように
なりました。設備投資や資格などあまり必要でなく、修行年数も
なくとも個人の器量・度量で商売が出来るのだから、結構高い料金を
いただける仕事の方かと思うようになりました。

みんなとずれているかなぁ。看板の世界は結構高いと思いますよ。

タイトルRe: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1197
投稿日: 2001/07/09(Mon) 17:57
投稿者sanosign
看板が安いとの意見ですが,何を基準なのでしょう?。例えば時間単位でしょうか,それとも技術料でしょうか,全国ネットで店鋪展開しているところは別にして,看板屋の良いところは,野菜や魚と違い市場が価格を決めるのではなく看板屋が見積を出し決めるのですから(私のところでは)
高ければ決まらないし,安く出来る方法をお客さまと考えなければなりませんが。看板は子供のオモチャと同じで安くても2個はいらないのです。
例え半額でも,,,,,,。

タイトルRe^2: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1217
投稿日: 2001/07/14(Sat) 16:26
投稿者安芸の島々
相撲取りの安芸の島をご存知ですか?私の隣町の出身です。瀬戸内海の真中あたり、今日から安芸の島々のニックネームで投稿します、以後宜しくお願いします。昔はよかった(15年くらい前まで)ペンキ1gと筆1本で商売できたんだから、自動車を1台、工事用看板1枚、たて看板1枚、これくらいが1日の仕事で充分だったでしょう。職人の世界ですから、値段もよかった。ところがカッティングマシーンが出てきましたよね。最初は板金屋さんからクレームがきました。自動車にビニールを貼っては困ると、そりゃそうですよね、ラインとか模様は板金の仕事だったんですから、それでもそれがすぐ主流になりました。初めごろは良い値もついていましたが、機械さえ入れれば誰でも出来るんだからすぐ値が下がりました。工事用看板なんて3000円、1文字30円くらい、やってられませんよ。プリンターも同じ道を歩んでいます、ぼかしはかかるし、込み入った模様もすぐ入る。文字に影をつけるのも簡単だ。12000円/uの時代だったから、私は10000円/uでと、それでもお客さんはいいものができたと喜んでいたね。それが今では6000円/uまだまだ下がりますよ。去年、商工会議所の仕事でポスター50枚作りました。今年は印刷会社がしていました。カラー印刷は基本料金が80000円で後100円/枚と聞いていたので、A1サイズ1600円/枚でやらせてもらった、去年はね、それが今年はその印刷会社が1500円でやっているんだ、看板業も他業種も含めての大競争時代に入ったということだろう。良い生活なんて夢のまた夢。

タイトルRe: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1195
投稿日: 2001/07/09(Mon) 11:29
投稿者渠ェ木工芸
なるほど、鋭いまた奥深いコメントですよね。私は現在29歳ですがやはり
その点はギクシャクと数年前から思っています。我々はこれらの部類の業界では最終段階の「形」にして納品するので「頂点」と自負してよい位置付けではないかと思います。デザイナー等はそのイメージまでしか出来ませんから。
しかし看板屋さんも職人体制の問題、組合の問題等いろいろある意味特殊体質が今の現状なのでしょうね。もっと「物売り」感覚ではなくて「伝える」仕事に目を向けるべきではないでしょうか?私は今そこに頭を置いて仕事をしています。

タイトルRe^2: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1196
投稿日: 2001/07/09(Mon) 16:26
投稿者あごかぜ
参照先http://member.nifty.ne.jp/AGOKAZE/
それこそ親の代から、看板の値段を見てきていますから、その原因はたくさん挙げることができます。
たぶんコラム1〜2編分くらいに・・・でも、今は小原さんから笑われるくらいヒマなので、そんな余裕がないのです(;_;)
一言で言ってしまえば、あまりの利益率の高さに、原価意識がズレてしまっている、といったところでしょうか。
ちょっと前、組合の支部を中心に非所属事業所も含めて価格調査をしたことがあるのですが、非所属の方が高い数字が出たりしてました。アンケートに「安い!」と組合を叱咤する言葉があったようです。

タイトルRe^3: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1203
投稿日: 2001/07/10(Tue) 12:02
投稿者小原 琢磨
参照先http://www.kanban-navi.com
あごかぜさんこんにちは。
看板ナビの小原です。

> それこそ親の代から、看板の値段を見てきていますから、その原因はたくさん挙げることができます。

ちょっとだけ・・・・挙げてもらえませんか。
ちょっとだけでいいんで^^

> たぶんコラム1〜2編分くらいに・・・でも、今は小原さんから笑われるくらいヒマなので、そんな余裕がないのです(;_;)

す、すみません・・・。
だって何回か「ヒマだ」っていうメール頂きましたよ?
でも、他の方もヒマだって言ってたなぁ。
やっぱり梅雨はヒマなのかしら?

> 一言で言ってしまえば、あまりの利益率の高さに、原価意識がズレてしまっている、といったところでしょうか。

ということは、安いのではなくて、安くなった、ということでしょう
か?

タイトルRe^4: 看板の世界は何故安いのか?
記事No1204
投稿日: 2001/07/10(Tue) 12:51
投稿者あごかぜ
参照先http://member.nifty.ne.jp/AGOKAZE/
> ちょっとだけ・・・・挙げてもらえませんか。
> ちょっとだけでいいんで^^
じゃあね、とにかくまとまった時間がないので断片的になりますが・・・
episode1
コラムとの連動企画ではないですが、私の父が言ってたこと。
「歳とったら、小さな塗料缶に筆数本携えて各地を旅したい。」
結果として果たせませんでしたが、路銀に困れば車の看板でも書いて、数日分を稼ぐ、という魂胆だったらしいですし、実際にそうしている先輩同業者を見たのではないでしょうか。

ついでにepisode2。
我が社もそうですが、塗装工事業をルーツとする看板屋は比較的多いと思います。これもこのテーマにかなり関係があると見ています。