笹田さん、HPにおいで頂いて有難うございます。貴方のと比べて田舎っぽいHPで恥ずかしい限りです。製作工程を見せるのは、技術に自信が有る証拠で、職人中の職人だと思います。20年くらい前広島で小さな看板屋をしていた友達が、板金加工の方が儲かるからと両道を掛けてやっていました。その内だんだん大きくなって人も10人くらい入れてそれ専用でやるようになりました。 気の良いヤツで、大きくなってもえらブルと頃は有りませんでした。それからすこしして住所を変わったからと手紙が来ました、ちょうど頼む物が有ったのでいって見ると300uも有る工場を4棟立っていました。設備もレーザー・4mの大型シャーリング・折り曲げ機、びっくりするばかりでした。こいつに比べてこの俺は何を細々と、と劣等感に包まれることもありました。それからしばらくしてそいつから「おまえが欲しいと言っていたハンドウォーマー、あれ分けてやるから、現金持ってきてくれ、他に欲しい物が有ったら分けてやるから」何かうさんくさいとは思ったのですが、良く知っている友達だからと思って現金を持っていきました。「ハンドフォーマーがドイツ製で80万・スポット溶接機30万・プラズマ切断機30万・ハンドウオッチーはさみなど入れてこれでどうだ」というのです。中古品だとは言え欲しかった物が、こんなに安くかえるなんて、夢ではないかとすぐOKの返事をしました。「悪いが領収書は書けないからな」有頂天な私は「そんな物良いから良いから」とすぐ承諾しました。それから半年も過ぎた頃、「あの会社倒産したんだって」と伝わってきました。分けてもらった機械は今も立派に動いています。正当な商取引きとは、思ってもこうゆう結末では何かすっきりしない買い物でした。 小さな看板屋から志を持ってやった事が上手く行かず、多くの人に迷惑をかけて終る。こう言う人生を歩いた男がたいと言う話長々と書きました。笹田さんの仕事を見ていて、あいつの姿が目に浮かびました。
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