タイトル | : 技能ということについて(長文) |
記事No | : 729 |
投稿日 | : 2001/02/24(Sat) 22:51 |
投稿者 | : 承太郎 |
初めまして、東方で看板屋を営む者です。 日広連に加入していらっしゃらない方にはこれからの内容は分かりにくいかもしれません。 日広連の新聞に0技能士会の全国組織0が出来る、と書いてありました。 うちの理事長、副理事長も技能士びいきです。 聞いた話では2月21日に総会があり、その中で「技能五輪」の話が出ていたそうです。 これは、毎年地方で行われているんだそうですが、選手がいなくて素人をにわか仕込みで選手にしているんだそうですが、この費用に200万だか300万だかの予算をつけろ、なんて話が出て総会の出席者は誰も反対しなかったんだそうです。 技能と言っているものはペンキに筆で絵や字を書く、あるいは、フィルムを切って貼る技術だと思いますが、現在の看板屋にはあまり関係のない技術だと思います。江戸時代なんかの伝統的な工芸品は木彫り看板みたいなもので、これを技能というのならまだ分かりますが、ペンキに筆なんてせいぜい明治か大正、あるいは戦後の一時的に使われていた技術で、書家や画家崩れの技術だと思います。 私の納めている組合費の大半がこんなことに使われるのは我慢が出来ません。執行部はわれわれの事を技能集団だといっているそうですが、私はそうは思いません。私たち組合員は、最終的に看板を作っている集団だと思っています。一般には看板屋は2万社程度いるといわれていますが、日広連に加盟しているのは5千社程度と言う事ですが、このような技能信仰が加入者を増やせない原因ではないかとも思っています。 皆さんはどのように理解されているのでしょうか。
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