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タイトル輸入看板
記事No7727
投稿日: 2003/05/18(Sun) 11:40
投稿者たぐち
みなさんこんにちは
ここ1〜2年、当社のお客さんのなかで海外に行って看板をオーダーされる方が何人かいます。中国、韓国、フィリピンなどで非常に安価に仕入れられてきます(たとえばターポリン2700×600をプリント込みで¥3000とか)材料に関しては今では海外製品は当たり前になってしまいましたが、イルミネーションやスポットライト、木製彫刻看板、SUSチャンネル文字なども海外で注文される方がおります。「海外で買ってきたから、取り付けだけしてくれ〜」というのをいくつか請け負いました。顧客の少ない当社としては非常な危機感を感じる次第であります。

タイトルRe: 輸入看板
記事No7728
投稿日: 2003/05/18(Sun) 14:15
投稿者あいお
参照先http://www.mashikokanban.com
もうそんな時代なんでしょうね。
単なる作り手、お客様から原稿を頂き、その通りに作る看板屋では、
いけないということだと思います。

あそこの看板屋に頼むと、面白いもの出来るとか、
集客も上がるよとか、そうしないと看板屋の未来なんか
見えてこない気がする。
中国、韓国、フィリピンの安い単価でも、
勝負するんだというのなら別ですが。

クライアント(素人)の言った原稿をそのまま、日本語も分からない、
日本の色合いも気にせず、そのお店のイメージも意識せず、
中国、韓国、フィリピンの看板屋さんの
作ったものが良いわけがない。
看板の内容を言っているだけで、画質や耐久性は遜色ないと思うが。

単に単価が安いからということだけで、それを作らせる
クライアント(素人)と付き合うのも、ばかばかしいが、
クライアント(素人)の目から見て、日本の看板屋さんに
頼んで作ってもらったものとそう大差ないと思われているでしょうね。

たぐちさんと同じ立場なら、滅茶苦茶高い取付費をもらえるなら、
請け負うと思うが、安く取付してなんて、言われたら、
まず、切れるでしょうね。
看板屋としての自尊心っていうやつですかね。

クライアントとは、対等に付き合わないとなめられます。
変なことを一つでも言ったら、いつでも、こっちは、
取引してしなくてもいいんだぞという心構えで、
やっているつもりです。
個人の自営業の強みは、そんなところしかないとも言えるが。

やっぱ、ここの看板屋さんが作った看板は一味も二味も違うね。
と言わせ続けないと。

間違っているでしょうか。

タイトルRe^2: 輸入看板
記事No7729
投稿日: 2003/05/18(Sun) 16:07
投稿者たぐち
ありがとうございます
もっともっと「強み」を主張できる業者にならなくてはいけませんよね。
わたしの最も弱い部分です。勉強してゆこうと思います。

タイトルRe^3: 輸入看板
記事No7731
投稿日: 2003/05/18(Sun) 16:50
投稿者zombie
参照先http://www.tent-sign.com
こんにちわ!手打ちパスタ作成中@zombieです(笑)・・・
実は僕も先日、輸入看板の話を聞いてネットで調べていました。
僕の場合は中国とかフィリピンとかでは無くて、アメリカやヨーロッパから輸入されている「鋳物看板」や「輸入オーナメント」でした。
あいおさんがおっしゃっている事・・とてもよくわかります。
気持ちは85%同じですね・・・
ただ看板そのものを支給されて取り付けをするというのは、僕にも抵抗がありますが、オーナメントなどを利用して「新しい看板」に蘇らせるのは、一つの方法だと思いますよ!
様は考え方だと思うのです・・
最近ネットの普及で色々な物が手に入るようになりました。
それをアレンジしてデザインに取り入れてあげれば、もっとすばらしいものが出来る気がします。
ちょっとレスがずれますが、「よそ物を包み込んで上げられる」看板作りを心がけて行きたいとも、思っています。
生意気なレスすんません・・・・

タイトルRe^2: 輸入看板
記事No7733
投稿日: 2003/05/18(Sun) 21:07
投稿者mat@tent
長考しましたが、良い考えが出てきません。
看板も商品である以上価格の問題から逃れる我にはいきません。
これと同じような問題を過去、自転車屋で見てきました。
町の自転車屋さんの多くが、外製の格安自転車に圧倒され
対抗策として、格安自転車の修理拒否までしましたが、
ユーザーは安いから買い換えるというもっと過酷な結論を
出してきました。インターネットの時代、顧客の希望商品を
安く提供されたら・・冗談じゃないです。
何が他に提供できるのか、よく考えなければいけない。

タイトルRe^3: 輸入看板
記事No7734
投稿日: 2003/05/19(Mon) 08:15
投稿者BISO島崎
参照先http://www.biso2000.com
外国製のサインに関しては当社でもいろいろ調べました。当社の場合製品の性格上ヨーロッパやアメリカのもの、あとシンガポールのものなど。
やはりユニット化されたものやシステムサインが多いですね。けっこう皆さんのご存じのメーカーから日本流にアレンジされて市場導入されています。知らないうちに使っていらっしゃるかも。
ただ、中国製のものはまだ見たことありません。これからということでしょう。

> これと同じような問題を過去、自転車屋で見てきました。

私の学生時代の友人に有名な(有名だった?40歳以上の方ならたぶん誰でも知っている)自転車メーカーの3代目トップがいます。
30年ほど前までは従業員数百人のメーカーであったのが、今では20人程度で事実上自転車は作っていないようです。今は、広大な工場跡地に倉庫を建てて、自転車輸入販売と賃貸業を主な業務としているようです。やはり、貿易自由化・急激な円高・東南アジア諸国(中国含む)の影響が大きいようです。あと、昔の50ccバイクのHY戦争。

自転車業界から学ぶことは、やはり中国と同じものを作っていてもダメということでしょう。中国から安いものを輸入して儲けようという考えは日本人の雇用の創出にはつながらないわけですから、逆に中国に付加価値の高いものを買ってもらおうぐらいの気概がないともの作りは成り立たないでしょう。すいません、まとまりのない話しを延々と。

タイトルRe^4: 話はそれますが
記事No7758
投稿日: 2003/05/22(Thu) 20:59
投稿者toshi
鹿児島のほぞの巧芸社です。話はそれるかもしれませんが、私の父は自転車屋でした。かれこれ35年前です、父の時代は、自転車、50CCバイクの販売が多く繁盛していました。
私は、高校入試に失敗しまして、父の後継者になると決めていたのですが、父に止められました。父が私に言った言葉は忘れもしません、今からの時代は車の時代だから、おまえは絵が得意だから看板屋になれ・・・
そのときの意味はわからなかったですが、東京の叔父の会社(東洋プラスチック)に就職し修行しました。鹿児島に帰郷の後も鹿屋市の看板屋(ホワイト巧芸社)で文字書きを習い、22歳で独立し、今では息子と一緒に看板屋をしていられるのも、父の00000のおかげだと感謝しております。父も3年前に他界しましたが、今は私(49歳)が息子の00000をする立場となりました。今は安い看板とか、機械とかありますが私なりに地道にやっていこうと思っております。

タイトルRe: 輸入看板(長文です)
記事No7736
投稿日: 2003/05/19(Mon) 09:25
投稿者SSM
こんにちわ。久々な宮地です。
ターポリンとか出力関係は海外は非常に安いのは現実です。
当社のように出力をメインにしている会社は非常に危機感を募らせています。
出力物は簡単に出来ると思っておられるエンドクライアント様が多いようですが、実際はオーダー品を作っているんですから、原価に対しての販売価格がリスク分を下回ると、やり直しが出来なくなり、責任がもてない状態になります。
日本の商環境において、保証が出来ない=信用の失墜=倒産となります。100円ショップに並んでる商品ならまだしも、看板と言う耐久消費財を作っているんですから、安かろう=悪かろうでは国内市場では受け入れられないと思うんです。
「やりなおさなくていい」「色あわせをしなくていい」「多少キズや汚れがあってもいい」「データ不良でも修正しなくていい」「加工用に伸ばしやカブリ代が無くてもいい」なら安価に出来る可能性はあります。そんな商品をいざ現場に持っていって施工できますか?私なら絶対そんな業者に出さないです。ましてややり直しの時に2倍の価格を事故顛末書を書いて費用を会社に出してもらえますか?
今海外の製品が入ってきていますが、価格競争は市場原理で行わなければなりませんが、減価償却が出来ない程の価格破壊が公然と行われれは、国内での出力業の空洞化は避けられないでしょう。
価格だけを考えた場合、その日が来るのは目前かなっと思う今日この頃です。
2700mm×600mmのターポリンの幕が3000円ですか。現在の材料仕入れ価格のままで、国内の最終販売価格がそうなった場合はお客様にご迷惑をかけるので、撤退を決断しないとダメでしょうね。
その日は遠からずそこまで来てるのかと思いつつ、SARSの記事を読みながら、国内に入ってくる出力物もやっぱり消毒しないといけないだろうし。不謹慎とは思うのですが、ワクチンが出来るまで出力業も生きながらえる可能性もあるなと思ってます。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。
長文すいませんでした。

タイトルRe^2: 輸入看板(長文です)
記事No7737
投稿日: 2003/05/19(Mon) 12:30
投稿者たぐち
出力屋さんに限らず、わたしたち施工業者も今後、海外製品の流入に関しては苦しい対応(いまも十分苦しいですけど)が出てくると思います。うちの取引のネオン管曲げ屋さんなどは、お酒のメーカーさんが販売(?)している海外製の室内ネオンなどやはり気にしていました。ただでさえ仕事の少ない時代ですから、今後もわたしたちがお客さんに認めていただけるような方向性をいまのノウハウや技術・設備を生かしながら考えなくてはならないのかな、などと考えますが、いまだ妙案浮かばずといったところです。