タイトル | : サインエキスポのIJの感想です。 |
記事No | : 8316 |
投稿日 | : 2003/06/20(Fri) 01:28 |
投稿者 | : SignService 宮地 |
今日じっくり(二時間ですが)サインエキスポに行ってきました。 今回はエコソルベントなる物がローランドさんと武藤さんから出品されてました。 JV-3対抗に両社出品してきた訳ですが、さすがに後発なだけあって本体価格も、インク代に関しても同じレベルの製品が出展されてました。違うのはスピード。かなり高速化しています。 インクの名前が違うのでユーザーは迷いますが、一応軽い溶剤系で300万円前後と言うのでくくると、(JV-3は6色中4色に関しては違う)ECO系ローランドとラミレスエコ、JV-3という選択肢が出来た訳です。作画スピードは各々求めるクオリティによりご確認いただきたいのですが、高速化によってヒーターが増えたのが一番の違いです。JV-3は比較的ゆっくり作画しますので、材料を暖める、プレヒーターが標準ですが、後発の2社はさらに乾燥用にヒーターを標準装備、または一部オプションで用意しています。 これは作画スピードが向上した為に、浸透力の弱いライト?ソルベント系では、装備しなければならなかった事が伺いしれます。 ラミレス系(ECOは違います)のヘビーソルベントは材料をかなり侵しますので、キズやウエルダーを行う時にあまり問題にはなりませんが、ライトソルベント系は気をつけないといけません。エンビ系はやはりラミネートで保護しないといけないでしょう。 ライト系のプリンターは浸透力が弱いのと、乾燥性が比較的遅いのと、ヘッドのノズルが繊細な為に、インクの排出上限がヘビーソルベント系と比べ低い為に、濃度的に厳しい物があります。 電飾用に濃度をあげる際に二度打ち等で作画するさいに、ヒーターコントロール、材料とのバランスがヘビー系より難しいと思われます。 特にサインに重要な金赤の評価は電飾用では別れる所です。 500万円クラスなので、単純比較できませんが、IP-6500のようにレッドを特色にするような機種もあります。 今回ライトな溶剤系を二社出して来た所で、またまた悩みが増えますが、本体価格がほぼ同じで、インク代も同じ、生産力が違うのが一番ですが、実は一番悩むのは水性系との比較です。 水性顔料用の材料は長い歴史があって、実に安価になっており、品質も安定していて、尚且つ現行機種は高速です。 溶剤系の材料で耐久性を求めるならば、それ相応のシートを探さなくてはなりません。結果、短期で用途で使う物が多い所は、不必要に高い材料を使用しないといけない状態になります。 短期でPOPなどで紙などに出力されている方は、材料のコストアップになる事もあると思わなければなりません。 仕事の内容によって実は水性の方が材料も含めた総合的な価格で優れている場合もあると言う事です。 高い機種になりますが、現行ラミレス系(エコ以外)や海外製の機種はインク代が割安で、導入コストは高いですが、実はランニングコストはカートリッジ式の水性やライトソルベント、ラクテート系に比べ直接原価では割安になります。 例を上げますと、定価ベースでは1CC40円前後の水性やライト系に対し、現行ラミレス系は25円程度となります。消費量は機種によって違いがあり単純比較は出来ません。また、消費量は待機中の消費がある為に、後者の方が消費量は比較的多いですが、導入コストとランニングコストとのバランスでよく検討されるといいでしょう。 安い材料が使える水性系をチョイスされるのか、導入コストは安いが、不必要に高い材料を使わないといけない場合のあるライトな溶剤系を使うのか、導入コストは高いが生産量があればランニングコストの安いヘビーな溶剤系を使うのかは、現状の社内の仕事内容から総合的に検討するべきだなと感じました。 皆様よーく考えましょう!それぞれの仕事内容から言って溶剤がいいとは限らない方もあります。安い買い物じゃ無いんですから♪ 導入コスト+インク代+保守+使用材料の価格←これくらいは最低調べてからでも遅く無いですよ。 それとカタログスペックと実際のスペックは違いますので・・・ 昔の国産車みたいですけど・・笑
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