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タイトルRIPって・・・
記事No9489
投稿日: 2003/10/10(Fri) 14:25
投稿者新米サイン屋
はじめまして。いつも参考にさせていただいております。
初歩的な質問で恐縮なんですが、インクジェットについてなんですが、普通の一般的なプリンターで印刷する場合はドライバでアプリケーションからそのまま印刷しますよね。しかし大判プリンターの場合はRIPしてから印刷になりますよね。何故ドライバ経由で印刷しないのでしょうか?できないんですか!!そんなことないですよね。そもそも私はRIPの必要性、重要性というのがぜんぜん理解できておりません。どなたか初心者にもわかりやすく解説して頂けないでしょうか。よろしくお願いします。

タイトルRe: RIPって・・・
記事No9490
投稿日: 2003/10/10(Fri) 15:25
投稿者杉山
かけ算九九なら暗記で言えるけど、桁がでかくなると計算機が無いと私は計算できません。面倒だし間違ってるかどうか心配。

これと同じものじゃないでしょうか?RIPって。
ドライバーもかけ算九九なら簡単だけど、桁がでかくなると計算機があってもいいかな。なんて…、

現状に満足してればいらないって事ですよね。
桁がでかい仕事すると「計算機」が必要になるのかも。

タイトルRe: RIPって・・・
記事No9491
投稿日: 2003/10/10(Fri) 19:36
投稿者mat at tent
大型プリンターもWinドライバーのあるものもあります。
その場合は特に制限は無いようです。出力サイズの制限もソフトが
対応していれば(制限以上のサイズを編集出来る場合)問題なく出ます。
ただし、拡大して出すのはダメみたい制限に引っかかります。
出力回路をWinが用意しているので簡単なソフトで高機能な出力が
出来るというメーカーメリットがある。
要はドライバー添付のメリットはWINDOW対応と明言出来る事。
ドライバーの無い機器は銘打てないだけ、と言うかドライバーを
付けないとマイクロソフトが認めない仕組み。
長所は汎用性が高い事と操作が共通している。
短所は非力なコンピューターではトラブルの元。早いCPU、
多くのメモリーが必須。
ちなみにRIPはAdobe社のポストスクリプトソフト使って
出力するための仕組み、元々インクジェットとか無かった頃の印刷機
の為の出力ソフト。だから基本はCMYKの4色。専用Fontを使い
本体とプリンターにFont搭載していた。それが機能拡張して
現在に至る。これは、WINの出力回路を使わずに独自に印刷を制御
している(事になっている)
長所短所はWINの逆(だったはずだけど、メモリーの搭載量だけは
大いに越した事は無いそうだ。)
最近はAdobeも少し方針が変わって、PDFやRGBを採用し、
専用Font以外でも出力可能にし、
後発のWinドライバーに負けない機能を付けている。
以上はWin機の場合の話。MACでは全く別のシステムなので
事情は違います。

タイトルRe: RIPって・・・
記事No9492
投稿日: 2003/10/11(Sat) 03:51
投稿者SignService 宮地
こんばんわ。宮地@久しぶりの投稿です(笑)皆さんお元気でしょうか?
さて、RIPですが、大型IJなら大抵、PC→RIP→プリンタとなってますね。
ご家庭のプリンタならPC→ドライバ→プリンタですね。
ようはプリンターに送る命令をドライバーなりRIPが作ってる訳です。
この作業は実は非常にPCに対する負荷が大きくて、この作業を端末から行うと、命令を作っている間、非力なPCでは、使えないまたは、動きツライとかになっちゃう事が多かったんです。
それで、そんな作業は別のPCでさせてしまおうと言うのがRIPの役目の一つです。
試しに、家庭用のプリンターでA4サイズを綺麗モードとエコノミーモードで印刷してみると、その間のPCの動作がかなり違う事に気が付きます。エコノミーモードなら一瞬で印刷を開始しますよね。
プリンターは6色か4色のインクをX軸Y軸に対して、どれくらいどこに落とすかを命令されないと動かないので、A4くらいなら、そんなに大きなデータにならないので、スムーズに動きますが、3×6判のデータになると面積分命令を作ってあげないといけない訳です。
A4(210mm×297mm/0.006237u/720dpiで36.2MB/6色/非圧縮データ)
3×6(900mm×1800mm/1.62u/720dpiで933MB/6色/非圧縮データ)
36.2MBくらいなら今のPCはメモリ無いで処理できますが、933MBのデータを作るにはやはりかなり負担になる事はおわかり頂けると思います。このように非常に大きなデータを作成する為に作業端末の負荷を減らす事が一つの目的です。
他には材料に対する解像度や、色の出方を調整するのも大きな役割の一つです。家庭用のプリンターでもいろんな設定が出来て、材料も普通紙とか印画紙とか選べますよね。大型IJではいろんな材料を使う為にいろんな調整を比較的自由に出来るようになっています。
材料によっては黄色い材料や青い材料がありますので、当然黄色い材料では黄色を減らしてやらないといけないですし、青い材料では青を減らしてやらないといけない訳です。それをいちいち作業端末で行っていては、非常に作業効率が落ちますよね。だから材料に対して事前にテストしていれば、次回から同じような設定が出来る訳です。
出力屋さんが材料が変わるのを嫌うのはせっかく苦労して作ったその材料に対しての設定(ドライバ)を変えるを嫌うからです。
他にも色の混ぜ方やRGB→CMYKで表現したりいろんな役目があるのが専用RIPのメリットで数十万円〜数百万円までいろんなのがあります。
家庭用のドライバーと言うのは、使われる環境が非力なPCであったり、高性能なPCであったりするので、やはり非力なPCでも印刷できるように作ってあるので、その機能はいろんな制約があります。
このように一見不要に思えるRIPですが、実は作業効率から言うと無くてはならない物です。
大型プリンターは大きなデータを連続して安定して転送しないと、途中でPCが落ちたりすると、製品がパアになってしまいますよね。だからサーバー向けのOSを使ったり、ハードディスクはSCSIであったり、デュアルCPUだったりするのは全て途中で落ちない為の物だったりします。それでハードが高価になったりするんですね。
今の大型IJプリンターにも純正ドライバーRIPが付属している物があるので、最初はそれでもかまわないと思いますが、出力中作業端末の動きが遅いとか、途中で落ちるとかの作業効率を考えるとRIPは非常にメリットがある物と感じると思います。
ここらへんはメーカーさんと話をして頂ければいいと思います。

■RIPのメリット。
1.作業端末が出力中も使える。
2.調整が自由に出来る。
3.アプリケーションの制限を越える大きさの出力ができる。
4.安定してデータ転送が出来る。
5.一度に数台のプリンターが制御できる(物によります)
6.グラデーションや、色の混ぜ方が丁寧。
7.便利機能が充実(タイリングとかいろんな機能)
■RIPのデメリット
1.高価
2.使ってみないとメリットがわからない
3.習熟が必要

RIPはこんな所ですかね?他にも色々あると思いますが、ここらへんで・・・笑

タイトルRe^2: RIPって・・・
記事No9493
投稿日: 2003/10/11(Sat) 09:23
投稿者新米サイン屋
解説していただいたみなさん、本当にありがとうございます。今までの疑問がはれてすっきりしました。(まさに100へぇって感じです!)初心者相手にわかりやすく説明していただき本当にうれしく思います。これからもっと勉強して聞く立場から答える立場になれるようがんばります!!

タイトルRe^2: RIPって・・・
記事No9495
投稿日: 2003/10/12(Sun) 12:32
投稿者nc
参照先http://www.nc-system.co.jp
IJ教授、こんにちは、さすがプリンター関連の知識には脱帽です。
今回の投稿、勉強に成りました。
RIPて、何となく理解しているつもりでしたが、詳しく説明となると「????」です。大変、勉強に成りました。「ありがとうございます」

先日、「武藤工業さん」が営業に来られた時、宮地教授の事で、話に花が咲きました。
関東でも、有名人ですよ。更に脱帽です。
今後とも、宜しくお願い致します。

ncの長澤でした。