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全国の看板屋さんに毎週交代でコラムを書いてもらいます。

第33回 〜理想と現実(練馬区・戸田さん28歳の場合)
東京都 有限会社 サティオ 戸田祥夫さん


今回も看板に全く関係ない話ですいません。
先日BOφWYのDVDを見て、バブル絶頂期の夢のようにきらめく空気を感じました。
東京に行けば理想の生活が待っている、そう思いこみ上京してきた若かりし頃の自分。
どんな憧れがあったのかを調査した結果(誰が?)いろいろと細かいことを思い出しました。
憧れと、それが今現在どうなったかを、思いつくまま書いてみます。

<理想>----------------------------------------------------------
コンクリート打ちっ放しの事務所。日替わりでDCブランド(死語)のスーツを着用。
フローリングの事務所で室内用の革靴を履き、何か大規模なプロジェクトの図面を
広げたり、打ち合わせをしたり。趣味はマリンスポーツで背は180センチ。
週末は友達とダイニングバーでシャンパンを開け盛大なパーティー。
外車(フェラーリかポルシェ)でボディコン姉ちゃんを日替わりで助手席に。
ダブル浅野が住んでそうな高級マンションで、結婚せず優雅な独身貴族。
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                  ↓
<現実>----------------------------------------------------------
ユニクロの1.900円のフリース(しかも貰い物)を2年連続愛用。来年も使う予定。
髭も伸び、頭もボサボサで出社してもALL OK。昨日と同じ服でも全然気にならない。
事務所の窓を開けても隣のビルの壁。趣味は寝ること。20代にして高血圧。
週末は一人寂しくビールかいいちこ片手に自宅でテレビを見る。
10年落ちの軽自動車(しかも貰い物)に乗り、ビビリながら首都高速を走行。
後部座席にはリサイクルショップで買った安全なのかわからないチャイルドシート。
いつのまにか、これまた貧乏くさい嫁と子供を養っている生活。
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今考えると若い頃の自分の憧れは中身がなくてしょぼいですね。
その頃の理想とは違う人生ではあるけれど、今の自分の方が正直好きです。

不況の影響で堪え忍ぶしかない毎日ですが、仕事は徐々にうまくいっているし、
様々な人との出会いを通して自分が成長していくのも感じている。

10年後にまた振り返ると、今の自分の夢もガキの戯言に思えるかもしれないけれど、
どんな時代だろうと夢を持ち続け日々努力を重ねればきっと夢も近付いてくる。
練馬区在住・戸田さん28歳の場合、
少なくとも、2年前に考えていた夢には近付いている。


どう小原っち。今回こそギャラ出る? ……………やっぱりダメ?    ちえっ。