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全国の看板屋さんに毎週交代でコラムを書いてもらいます。

第37回 〜 損を受け取る覚悟さえ
茨城県 増子看板店 増子栄寿さん


新●●さんの情報誌の社長さんのぐっと来る言葉が載っていました。
勝手に掲載する事をお許し下さい。
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自分にとって都合の悪いことでも、損なことでも、
逃げ惑わずに、全てのことを選り好みせずに、
受け容れるしかないのだと覚悟を定めた時、
「苦しい心」「不安な心」は少しずつ、薄らいでいきました。
惜しまずに、損を受け取る覚悟さえ定めれば、
「苦の心」「不安な心」は少しずつ、薄らいでいきました。
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この頃、この文章と似たような思いをしながら、
仕事をすることが出来るようになってきました。
ほんの少しですがね。

以前の20歳代の私は、この仕事は率がいいとか、
この仕事は、割りが悪いとか、
これだけ一生懸命作って上げているのに・・・とか
そんな事に捕らわれていた気がします。
その頃は、親父が倒れ、生活も苦しいものでした。
一家の生活費を稼ぐだけで、懸命に、がむしゃらに
仕事だけをしていた。
高校生以下の弟2人・妹4人がいました。
兄弟・家族みんなで頑張っていた気がします。

でも、この頃(30歳後半)は、率が悪かろうが、割に合わなくとも、
この仕事で潰れるわけでもないし、どうにか他の物件で
フォロー出来るし、まぁいいやぁ、この材料にこれだけ時間を
割いてあげようと思えるようになりました。
損を受け取る覚悟さえ出来れば、何かが吹っ切れたように、
苦しい思いも消え、楽に生きられるようになってきました。

納期だけは、きついですが、それでもどうにかなると思うようになりました。
たかが看板、少し遅れても相手が死ぬわけでもなく、気に入ってもらえる看板を
自分の出来る最大の努力での納期を言えば、分かってもらえると思っています。

そして、今、娘・息子を授かり、
この子らに笑われないよう生きようと思うようになりました。
この子らが、私の作らせてもらった看板を自慢出来る看板屋の親父になりたいです。
こんなださい看板でも、心の込めた看板は人の心を打つ何かを宿るものだと
教えたいし、そんな看板を作り続けたい。
損しても、会社として存続出来、他人様にご迷惑を掛けることなく生活が
成り立っていけば、それが私の幸せだと思う。

「損を受け取る覚悟さえ出来れば、平静に生きらしてもらえるのかも」

こんな駄文をお読み下さりまして、有り難う御座いました。


増子看板店
http://www.mashikokanban.com

増子栄寿(あいお)
eiju@mashikokanban.com