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全国の看板屋さんに毎週交代でコラムを書いてもらいます。

第39回 〜 「うちの看板の値段の付け方(極論編)」
茨城県 増子看板店 増子栄寿さん


よく大きさと色数と材質と原稿だけで、見積ってくださいと言われる。
とても当たり前のことだが、何も知らないお客様は、
単に大きさと原稿だけの時もある。
一般的な仕様をこちらから言い、それで見積るのも多い。

ただ、どんな看板をつくるか、何を求めているか、
その看板によって、どんなことが起こるか、起こらないか。
何も考えず、出せばいいと思っている人も確かに多い。
集客してもらいたいのが、前提ではあるには違いないと思う。

よくシンプルでいいから、安くとも言われる。
やりたくない仕事である。シンプルだからと言って、安いわけではない。
手間・時間を掛けないで、作ってくれということなのだろう。

もしも、居酒屋さんの看板を受け、手間・時間を掛けないで、
ゴジック体か明朝体かそこらへんの書体で、
居酒屋○○○と入れてあげれば、それはそれでいいのでしょうが、
こんな看板作ったって、後にも先にも、うちには何のメリットも生まないんです。
こんな看板は、高く頂きます。やらなくたって、いいんですもん。

うちにメリットがあるものやうちのデザインなどを採用してもらい、
作らしてくれたのなら、安くたって、構わないのです。
だって、その看板を見て、どこの看板屋さんが作ったんですか
なんて聞かれるようものなら、名は書かなくとも、宣伝してもらっているようなもの
だから。

単に溶剤系インクジェットを導入したお陰で、平面的な表現は楽なんで、いろいろな
アイデア・色使いで作れるだけなんですが、それでも喜んでもらえる
お客様はいるんです。

看板屋さんが、いろいろなことで、面倒臭がったり、楽したら、
看板屋なんか無くなる一途になるでしょうね。
また、ロゴなどのスキャンをしたがらない看板など愚かとしか言いようがない、
平気で、ロゴのAIデーター下さい。という看板屋の多いこと。
単なる自分の手間を浮かしたいから、投稿し、そして待つ。

待つ時間・投稿するのに書く時間で、簡単なロゴなら出来るだろうと思う。
こういう輩が無くならない限り、看板屋という地位など
建築屋さんでいう雑工事に含まれてしまうのである。

滅茶苦茶、話しはそれたが、将来に繋がるような看板を作らしてもらうなら、
うちの見積は決して高くはない。高くしなくてもよいのです。
どこでも作れる看板なら、しっかりお金は頂きます。

と書いてきたが、あくまで高い・安いは、個人差である。
うちが安く出したと思っても、高いと思われるお客様は大勢いますけど。
そして、安いと言っても、他の看板屋さんよりは、
良いお金をいただいているとも思ってもいますけど。(笑)

まずは高い安いでない、どんな看板を作ってくれるのだろうとワクワクさせる
看板屋になっていきたいと思っています。

心に貯まってしまったものを書いたので、スッキリしました。
読みづらい文章で、ご免なさい。
わかっていただける看板屋さんにだけわかってもらえたら、
こんな幸せなことはないです。

また、こんなコラムを掲載したくれる看板ナビさんに感謝致します。


増子看板店
http://www.mashikokanban.com

増子栄寿(あいお)
eiju@mashikokanban.com