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ITで変わる未来とサイン業者の経営


ITについて知りましょう

HPは必要なのでしょうか?看板ナビで行ったアンケートでは、85%強のサイン業者が必要と答えています。

残りの15%の方は必要ない、もしくは業種による、と答えています。

 

では実際のところはどうなのでしょうか?必要だとしたらなぜ必要なのでしょうか?
それを知るためには、HPを含めたIT、そして、過去と、未来の仕事・ライフスタイルを考えてみれば、ヒントになるかもしれません。

あなたは、ITについての知識はどれくらいあるでしょうか? ITとサイン業者はどう融合していくのでしょうか?考えてみましょう。

目次:
1、インターネットとは結局何なのか?
2、今後のインターネットを考える
3、ITを使わないと淘汰される? その背景とは?
4、真のIT革命の登場
5、サイン業者にとってのITと経営
6、まとめ

1、インターネットとは結局何なのか?

IT革命の代名詞ともなったインターネット。皆さんは当然この文章をインターネットを介して見ていると思います。
しかし、インターネットというものの実力や、社会に及ぼす影響力、現在、未来がわかっている人はどれくらいいるでしょうか?

まずは、インターネットとはそもそもなんなのか?ということについて考えてみましょう。


1−1、効率化とコミュニティ

インターネットを最も簡潔に言うと、「効率化の手段と、コミュニティ」です。
効率化とは、「情報を簡単に、大量に、素早く得られる」ということと、そこから得られる副産物のことを指します。

コミュニティとは、「情報を発信できる」ことから、世界中のどんな人ともコミュニケーションを取る事が可能、ということです。(個人的にはIT革命の大部分はこちらにあると思います)。

では具体的にそこから何が起きるのか?という事については後述します。


1−2、IT革命ってなんだ?

IT革命は、農業革命、産業革命に次ぐ、人類3番目の大きな革命だ、という人もいます。様々なメディアで取上げられていますが、しかし“革命”と言われるほどのインパクトは与えていないのが現状です。が、では、“IT革命は幻想か?”と言われれば、それは大きな認識違いと言わざるをいません。
なぜなら、まだIT革命は始まってすらいないからです。

私は、これら3大革命の特徴を、一言で表せと言われれば「ライフスタイルの根本的変化」と答えます。それほどのインパクトはIT革命も十分持っていると思います。

人々のライフスタイル、つまり“生き方”が変わってしまえば、当然価値観が変わってきます。価値観が変わってくれば、商売の仕方も変わってきます。それは看板屋さんをはじめ、多くの企業が“変わらざるを得なくなる”でしょう。変われなければ、淘汰は確実です。今と全く同じ尺度で考えても意味がありません。

ライフスタイルがどう変わるのか?はまだ誰にもわかりませんが、その一部は、現在の技術開発を眺めることで垣間見る事ができます。
その紹介は後述します。


1−3、現在のインターネット

現在の日本のインターネット世帯普及率(固定網)はたったの36%です。これは、内閣府経済社会総合研究所によりますと、“応接セット”“ビデオカメラ”“布団乾燥機”よりも少ない普及率となります。(ちなみに我が家にはパソコンは2台ありますが、応接セットもビデオカメラも布団乾燥機もありません。)

しかしながら、インターネットの市場規模はといいますと、2000年度末の時点ですでに6000億円(BtoC)となっています。もちろん、これにBtoB、CtoC、関連市場を含めれば、巨大な市場になります。   

36%の普及率ですが、ことインターネットに関しては“まだまだだな”と思わせる原因があります。 

インターネットの場合、最初の10〜15%程度はいわゆるコンピュータマニア、次の15〜30%程度はビジネスユーザーと言われています。しかし、簡単に言いますと、彼らはお金を持っていませんから消費もなかなか起こりませんし、消費が生まれない故にコンテンツ(内容)も充実しません。

そして、30%を超えると購買層である“主婦”や“OL”が持ち始めると言われています。コンテンツもより増加し、比例して巨大なマーケットになります。当然インターネットに使う時間も増加していきます。

そういった意味でも、まだまだIT革命は始まっていない、という結論が導けると思います。

しかしながら、では、ハード、ソフトともに充実していないインターネットですが、使いこなせている人もそう多くはないというのも一面として持っています。

ここで、私の場合の「インターネット登場前と、登場後」のライフスタイルの変化について見てましょう。

1、書店に行かなくなった
私は読書量が比較的多く、好きですから、1週間に1回程度は本屋に行っていました。

が、現在は滅多にいきません。読書量そのものも減りました。本は、アマゾンで購入してしまうからです。アマゾンは、世界最大のオンラインショップサイトです。自分の興味のあるジャンルを登録しておけば、新刊が登場すればメールでお知らせしてくれますから、「探す」手間が減り、また、友達や情報サイト等で本が紹介されるときもアマゾンに直接リンクされているケースなどが多く、欲しいと思えば1秒でその本を買うことができます。大型書店でも通常の在庫は30万冊程度ですが、アマゾンは460万冊。検索も楽ですし、本は大量に買うと重いですが、アマゾンは配送してくれますからその点も安心。配送も、早いもので次の日、遅くとも1週間程度です。そうなんです。私にとってはもう「本屋に行く理由」が無くなってしまったんですね。今では、雑誌はコンビニで、本はアマゾンで、と明確なスタイルが確立しています。

2、ニュースを見なくなった、テレビを見なくなった、新聞を読まなくなった
“情報力”に関して、ニュース、テレビ、新聞はインターネットに全く勝ち目がありません。即時性、情報量、幅、検索性、深さ・・・どれをとっても私とってはインターネットの圧勝です。必然的に、それらに使う時間は減ってしまいます。

3、ネットワークが増えた
インターネットのおかげで、仲間とのコミュニケーションが増え、また、様々な交流等に参加することで、人的ネットワークが広がりました。今まではわからない事はわからないまま、もしくは苦労して調べていたのに、「わからない事は知っている人に聞く」ということが簡単になりました。結果として問題解決力が大幅にアップ。

4、家でも事務所でも仕事ができる。
社内のメーリングリストを立ち上げた事で、家にいながらにして仕事をすることができるようになった。また、出張先からでも社員全員と意思疎通ができることで、スピーディに仕事を進めることができる。

5、ネット“だけ”で仕事が完了
ある看板屋さんのHPを作成したときの話。仙台と東京で、一度も会うことなく仕事が完了。電話での打ち合わせも1回のみ。所要時間3分。こちらで提案して、「うんそれでいいよ」で完了。実際に会う事がないのでその分経費も節減にもなり、圧倒的に安く提供できたと自負しています。

などなど・・・・。

このように、消費活動、情報収集、ネットワーク、仕事の進め方、ライフスタイルなどに変化が表れましたね。まだまだ他にもたくさん変わったことがあるのですが、書ききれないのでこの辺で。
もちろん、一番大きな変化は、「インターネットだけでメシを食っている」ということです(笑)。


総論:

よく言われる事ですが、インターネットは道具、つまり手段なんですね。ネットバブルというのはここが、「インターネットが目的」になっていたというこです。何に使う道具かといえば、効率化とコミュニケーションをするための道具なんです。これ以上でも、これ以下でもないんです。ここを間違えると大変な事になります。ですから、「受注する為にHPを作りました」という間違いが起きてくるのです。効率化とコミュニケーションをした結果、受注ができるのであって、「まず受注ありき」では論理矛盾のため失敗してしまうケースが多いのです。
受注もちろん、この概念自体は「現在のインターネットは」ということですから、来年はまた変わってくるかもしれませんけれど。


目次:
1、インターネットとは結局何なのか?
2、今後のインターネットを考える
3、ITを使わないと淘汰される? その背景とは?
4、真のIT革命の登場
5、サイン業者にとってのITと経営
6、まとめ